Reebok CLUB C MID II MR
Kobayashi talks about CLUB C…
CLUB Cはご存知のとおり、リーボッ...
Kobayashi talks about CLUB C…
CLUB Cはご存知のとおり、リーボック社が誇るレトロモデルなテニスシューズです。
フーチャリィスティックな要素が皆無なビンテージアスレチックシューズは、今の時代だとガチなスポーツ対応というよりは(インナーの部分的なタオル使いも含め)ライフスタイル型…かな。
だからこそ、記憶の片隅にあった懐かしいデザインが改めて自分の目にとまったのだと思います。
80ʼsヒップホップの皆が真っ白のスニーカーを好んで履いた風景も頭の中で交差させつつ、自分は白スニーカーが基本だったりもするもので。
ミニマリスティックなルックスは、当時のテニスドレスコードに対応するためのものであったと聞くところです。
よって…本作のコラボレーションでのアレンジは、オーディナリーでベーシックかつ装飾がないスニーカーであるがゆえ、グラマーなディティールをひとつ足すことだけにとどめました。
「ボンネット」と名づけた装着・脱着自由なアウター・シュータンはシューレースをプロテクトするためのもの。
(ボンネットという名前は車のパーツから頂戴したものです。ちなみにアメリカではフード”HOOD”と呼ばれてますね。)
モチーフになったのは、”パッツ”と呼ばれるクリケットの足プロテクターです。
モダンなパッツは自分が知っているものと少し異なるようですが、中綿パッドのレザーが使われていた時代のパッツでは格子状に並んだ小さな穴があいており、その不思議な様子に興味が惹かれ見ていたことがあるんです。
余談ですが、クリケットは(自分ではプレイしたことはないものの)GENERAL RESEARCH時代から長年に渡る自分のデザインソースであったりもします。
クリケットネタはシャツや帽子ではさんざんやってきましたけど、靴に載せてみたのはコレが初めてのことですね。
まだお持ちの方がいたら、切替えだらけのプルオーバーシャツやボーダー柄のキャップと、本作CLUB Cを合わせてみて欲しいです。
スポーツウェア本来の用途を普段着に置き換え続けてきた自分の密かなる意図を改めて見て、といった気持ちもあったりして。
おまけでつけた、文字が書いてある方の「ボンネット」は、マウンテンリサーチが提唱する言葉です。いわば、足元を彩るサインボード。ちょうどよい面積を利用しました。
ウェルカムボードとして立ててある水源の森 キャンプ・ランドの看板とイメージを重ねて見て頂けたらよりよいかも。
タイムレスなデザインを必要以上に触ることなくひとつだけ遊びを加えてグラマラスに、といった考え方の下に出来上がったのが本作です。
コレはよく出来たと自負しています。
こんな前説と共に、(スタイリストの)三田(真一氏)と(映像作家の)村松(賢一氏)が作ってくれた画像や動画をとくと感じてください。【小林節正】